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「第2回 エンタープライズ・クラウドの現在」に参加してきました

普段どちらかと言えばITを利用する側の立場、あるいはプロジェクト運営やプロセスの視点で世の中を見ているのですが、たまには技術のこともキャッチアップしておかねば…ということで、昨日(2012.2.2)「第2回 エンタープライズクラウドの現在」に参加して少しお勉強してきました。

講演1 「クラウドフェデレーションサービスの動向と課題」

登壇者: 荒井康宏 (クラウド利用促進機構 理事/オープンクラウドキャンパス)

講演2:「Java EE の現状からクラウド(PaaS)対応への進化について」

登壇者:寺田佳央 (日本オラクル株式会社 シニア Java エバンジェリスト)

講演3 「クラウド上のサービス開発の新しい動向 -- JavaEE7とPlay2.0 -- 」

登壇者 丸山不二夫 (クラウド研究会)

全体を通して思ったのは、ベンダーやSIerなどの情報システムの提供側としてこれらの技術を押さえておくことは当然として、情報システムの利用側(いわゆるユーザ企業の情シス部門に限らず経営陣も)のリテラシーを高めておくことが極めて重要であろうということです。これ、ほんとに重要。

まずは荒井さんの講演で、プライベートクラウド/パブリッククラウド/ハイブリッドクラウドなどについてざっとおさらい。それから、クラウドサービスごとのSLA、サービス仕様の違いをどうやって克服するか、基盤の統合とかAPIレベルでの統合、そしてクラウドフェデレーションなどのお話。ふむふむ。

2番目の寺田さんの講演は、Java EEの話。Java EEは5からかなり「楽」になった。そして今はJava EE 6。日本ではまだ6を使っているのは少数だが、世界ではどんどん使われている。これが現実。Java EE 7はクラウド対応(PaaS基盤としてのJava EE 7)。このあたりの動きについては自分では全然追っていなかったので、大変勉強になりました。

最後は丸山さんの講演。資料は以下からpdfをダウンロード可能になっています。

http://dl.dropbox.com/u/19096475/playjava.pdf

21世紀の最初の10年(2001-2011)に起きたこと、これは改めてふりかえってみるととても興味深い10年でした。9.11で始まり3.11に終わったこの10年。あぁ、あれもこれもたったこの10年の出来事なのね。そして2011年に起きたこと。とても印象深かったのは、

- 2010年には、クラウドクラウド・デバイスの両方を持っていたプレイヤーはGoogleのみ。

- それが今や、AppleMicrosoftAmazonも両方持つようになっている。

- そして、Facebookは???(Facebook携帯が出るという話も!?)

といった話。

この変化がエンタープライズに与える影響については、とりもなおさずユーザ企業の経営マターでもあるはず。もはや「わからない」では済まされないと思います。

あとは、Play 2.0の話も。ここも少し注目しておきたいところ。

なお、今年は4/4-5にJavaOne Tokyo 2012が開催される模様。そこでもクラウドに関連したセッションがたくさん組まれているようです。