Always All Ways Archive

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認定スクラムマスターへの道(番外編)

過去のエントリ(その1〜その3)は、こちら↓
http://pub.ne.jp/Under_the_Bridge/?entry_id=2710762
http://pub.ne.jp/Under_the_Bridge/?entry_id=2712747
http://pub.ne.jp/Under_the_Bridge/?entry_id=2749155

今回は番外編として、研修費用の負担を会社にお願いする時に「認定スクラムマスターの研修を受けることで、どんな期待効果があるのか数字で説明せよ」と言われた場合の対策に役立つかもしれない記事の紹介だ。(たまたま昨日、そんな記事がネット上にポストされていたのでw。)

"Agile & Business: Value from the Scrum course"
http://agileconsortium.blogspot.com/2010/03/value-from-scrum-course.html

ここで紹介されている効果の試算は、かなり「エイヤっ!」感のあるやり方であるしその根拠もなかなか微妙ではあるが、研修費用の申請でそこまで厳密に何かをコミットさせられるわけでもないだろうから、これで十分ともいえよう。(というか、この辺はそれくらいの意気込みを見せることが何より重要。自分が研修を受けることで効果を出せると信じていること、そしてそれを数字で示そうという姿勢を見せることが重要。)
そして、できれば単に開発期間の短縮とか開発コストの削減という文脈ではなく、「生み出す価値の増大」という文脈で語ることができれば、さらにアジャイルやScrumの価値を正しく伝えることにもつながると思う。

この記事の中では、効果試算のためのExcelシートの雛形へのリンクまであるので、まずはそれを使って「あなたなりの」前提を置いてみて試算をしてみてはいかがだろうか。

記事の中では、研修を受けることでチームのベロシティを1年間で2倍に…でもJeff Sutherlandによると半年でベロシティ2倍も行けるらしいぜ、というノリで書いているが、それにJeff自身がコメントを書いているのも面白い。最後にJeffのコメントの一部を引用しておく。
I always advise never invest any money in Scrum unless you plan to get over 1000 percent return the first year. If you plan on it you will get it.
※ 難点としては、研修費用の財布の紐を握っている人に「ベロシティが云々」という話をしても通じない可能性が大きいということか(笑)。その場合は、ベロシティを生産性とでも置き換えてお茶を濁すしかあるまい。(本当はベロシティと生産性は別物だけど。)

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さて、次の日本での認定スクラムマスター研修は6月に予定されているようである。
2010/6/14-15 東京
http://www.scrumalliance.org/courses/20093677-certified-scrummaster
2010/6/17-18 大阪
http://www.scrumalliance.org/courses/20093678-certified-scrummaster

それまで待ちきれないという方、あるいはそこまでお金出せないけどまずは無料のセミナーで基本を学んでみたいというあなたにピッタリなのがこちら↓
4/24開催「第2回すくすくスクラム瀬戸内 〜身体でおぼえるスクラム〜」
http://kokucheese.com/event/index/1734/