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Always All Ways Archive

Archive Imported from Always All Ways on Plala

近頃じわじわ来るものについての雑感

なんとなく最近、過去の誰かのブログ・エントリであったり、講演の中でのキーワードであったり、本の一節であったり、はたまた私自身がつらつらと考えていたことであったり、そんな諸々がじわじわと、頭の中(というよりはもっとハートの部分)に「来てる」感覚がある。それを今、きれいにまとめられるとは思えないのだが、じわじわと来るものをじわじわと来るなりに、ただ漫然と書き連ねておくことにする。

最近読んだ本で、Allan Shallowayらの"Lean-Agile Software Development: Achieving Enterprise Agility"というのがある。これ、じわじわ来る。彼のtwitterでの発言などを見ていると、一見「Scrum批判」にも取れるようなのが多いのだけども、決してそんなことはないのだな、とこの本を読んで思った。Scrumの良さや利点を認めつつ、それをエンタープライズレベルの話に持っていくには、Scrumをこう「拡張」して、そしてリーン思考を取り入れていくのがいいよね、というのが彼の主張だと思う。

その辺を考えていると、平鍋さんが2009年9月にUK Lean Conferenceにスピーカーとして参加された後に書かれたブログが、じわじわ来る。
「Agile から Lean への旅 -- UK Lean Conference を終えて : An Agile Way : ITmedia オルタナティブ・ブログ」
この中の「アジャイルとは何だったか」「リーンとは何か」に添えられている写真(図)、これがじわじわ来るのだ。昨年この記事を読んだ時にもそれなりに感じるものがあったのだが、Allanの本を読んだ後にあらためて眺めてみると、この2点の図の「じわじわ度」は、私の中ではかなり高まっている。

そんな中で、上述のAllanの本に戻ると、その中に出てくる「Scrum#」というのがまたまたかなりじわじわと来る。ScrumではなくScrum#である。それが一体なにものなのかはここでは詳しく書かないが、本の中の一節を引用すれば、"Scrum# is an enhancement of Scrum that results from embedding Scrum with Lean thinking."なのだそうである。「リーン思考に埋め込む拡張Scrum」みたいな感じだろうか。じわじわ…。

で、そうこうしているうちにじわじわと要求開発とかOpenthologyのことも考えたくなってくる。今でこそ「Scrumの人」みたいな顔をしている私だが、元々はどちらかというと「要求開発」の人なのだ。最近でいうと、デブサミ2010でのIBM玉川さんのセッションだと思う(なんせ、デブサミには参加せずにtwitterでTLを追っていただけだから確証はないw)で、「リーン要求開発」という言葉が出てきていたのが、じわじわと来る。多分、資料はこれ。
「Agility@Scaleを実現する14のベストプラクティス」

なんでそれがじわじわと来るかというと、ちょうど、上のAllanの本とか平鍋さんの記事を読みながら、

  1. ScrumとかAgileとかをシステム開発のプロセスを主なスコープにしているのを、企業のビジョン策定のあたりまでずずずーいっと広げてみたのがリーンなのかな?
  2. そういや、Jim HighsmithのALMのプロセスの最初は"Envision"だよな。
  3. でもそこら辺って、まさに要求開発というかOpenthologyというかでやってることやんか。
  4. つまり、AgileとかScrumの側から話をよりエンタープライズレベルにするためにリーン思考を取り入れていくとそれは要求開発にたどり着く?
  5. そして逆に要求開発の方から価値の具現化を考えて行くと、フロントローディングとか"Howの手探り"とか"HowからWhatへの突き上げ"とかからAgileにたどり着く?
といったあたりを考えて整理しようとしていたからである。そんな時に「リーン要求開発」とか聞くと、じわじわどころかずっきゅーん!ときてしまうのである。ということで、このあたりはもう少しじわじわと考えていずれまとめる。

と、ここまで書いてきたら、以前のエントリで「要求開発の3つのT」とか「Scrumと要求開発」というのを書いてその後忘れていたのを思い出した、じわじわと。ということで、改めて、
  1. Ken Schwaberが"Scrum Guide"で言ってるScrumの3本柱は、「Transparency」「Inspection」「Adaptation」
  2. 私が勝手に提唱している要求開発の3つのTは、「Transparency」「Traceability」「Triage」
というのを眺めていると、なんとなく、要求開発とScrumのつながりと、そこにおけるリーン思考の位置づけなどがじわじわと見えてくるような気がする。

じわじわと、じわじわと…。