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CMMIベースの改善フレームワーク

先週、米空軍(U.S. Air Force)関係のサイトで興味深い記事を見つけたのでここで紹介。
"An Integrated Framework for Performance Excellence"
(STSC Cross Talk - Jan./Feb. 2010 Issue)

この記事では、CMMIをベースにリーン思考とシックス・シグマとITILを統合した改善フレームワークを紹介している。このアプローチは、いくつかのセグメントでは既にデファクトとなっていて、効果を挙げているとのこと。

改善をドライブする3つの原則: この記事の中で、改善をドライブする3つの原則を挙げている。
  1. ビジネス上の課題やゴールにフォーカスすること
  2. リーダーシップとプロセスのオーナーシップ
  3. ビジネスのスピードで改善を進めること

これらの原則のもとで、リーン思考とシックス・シグマとITILCMMIベースで統合していくというのがこの記事で紹介されている考え方である。確かに、改善というコンテクストにおいて、CMMIをベースに持ってくるのは非常に納得できるし、そこにリーン思考やシックス・シグマやITILを順次統合して成果を出してきているのはすばらしいことだと思う。

では、このフレームワークにScrumを統合したらどうなる?というのは、いずれ頭の体操として、あるいは実践のヒントとして考えてみたいテーマである。すでにCMMIとScrumについては、既にJeff Sutherlandらによる"Scrum and CMMI: A Magic Potion for Code Warriors"などの研究が知られているが、Scrumとシックス・シグマやITILとの相性はどうなのだろうか?