Always All Ways Archive

Archive Imported from Always All Ways on Plala

Scrumと要求開発

新年2日目の今日は昨日のエントリに関連して、Scrumと要求開発について少しだけ書いてみることにする。

先日、新たに設立するScrumの勉強会(「すくすくスクラム瀬戸内」)の紹介を、要求開発アライアンス西日本MLに投稿した。その中で、「なぜ要求開発のMLでScrumの勉強会の紹介・案内を流すのか?」という点について手短かに言及している部分を以下に引用する。

個人的には頭の中で、スクラムと要求開発って結構つながっているのですが、みなさんはどうお考えでしょう?例えば、

スクラムでは、プロダクト・オーナーとチームとスクラムマスターというロールが明確に定義されているけど、これって要求開発のコタツ・モデルと似てるところもあるよね?

● 要求開発をうまくいかせるためには、スクラムにおけるスクラムマスタ-みたいなロールを「要求開発マスター」みたいな形で明確化してみたらどうだろう?

● Transparency(透明性)を重視するという面では、要求開発もスクラムも一緒だなぁ。

● 要求開発の「Howの手探り」とか「HowからWhatへの突き上げ」とか、価値駆動の考え方は、まさにアジャイル開発だよね。

みたいな感じです。

ー 以上、要求開発アライアンス西日本MLでの2009年12月19日の私の投稿より引用 ー

上記は、あくまでも要求開発のメンバーに「Scrumってそれなりに要求開発と関連する部分もあるんだよ」ということを伝えるためのものなので、あまり厳密さも網羅性も求めていない記述であることはご了承いただきたい。

また、上のメールでは、昨日のエントリの「3つのT」の中から透明性(Transparency)のみを取り上げているが、もちろん、追跡可能性(Traceability)やトリアージ(Triage)の観点からも両者に相通じるものがあると私は考えている。要求開発で重視されている追跡可能性の確保がScrumのフレームワークの中でどのように担保される仕組みになっているか、要求や要件のトリアージと同様のメカニズムが、Scrumにおけるバックログのハンドリングにどのように組み込まれているか、といったあたりについては、おいおいこのブログでも論考していきたい。