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要求開発の3つのT

2010年を迎えるにあたって、心機一転このブログもリニューアルして、要求開発やスクラムを中心に自分の考えを継続的に発信していきたいと思う。まずは手始めに「新春特別連載企画」(?)として、要求開発の3つのTについて書いていく。

まず最初に要求開発の3つのTと言っても、要求開発アライアンスのOpenthologyに正式に採択されている概念でもなく、書物やWebを検索しても出てこないものであることをあらかじめお断りしておく。この言葉は、昨年、要求開発アライアンスの中でOpenthology2.0に向けての検討を行うワーキンググループの中で私が突発的に提唱したキーワードである。

まずは、そのMLの中での私のコメントをそのまま引用してみることにしよう。

私は、要求開発の目的というか本質というかは、キーワードで言えば、以下の3つに集約できるのではないかと考えてみました。
※なんとなく3つのキーワードで書くとかっこいいし、プレゼン資料とかも作りやすいので(笑)
① 透明性(Transparency)
② 追跡可能性(Traceability)
③ 絞り込み(Triage)
これを私は、要求開発の3つの「T」と呼んでいます。(たった今、思いつきましたw。)これらがThree Legs(←この表現は"Scrum Guide"からのパクリ)として要求開発宣言の理念を支えているイメージです。

この①の透明性にぶら下がるものが、コタツモデルというメタファーであり、UML等のモデルで可視化するということ。②にぶら下がるのが、目的と手段の連鎖での構造化とか、要求分析ツリーとか、モデル間の連携。③にぶら下がるのが、う~ん…何でしょう?(笑)

ー 以上、要求開発アライアンスTo-Be Architecture Working GroupのMLでの2009年8月6日の私の投稿から一部改変・引用。ー
我ながら、なかなかいいことを書いている(笑)。その後、これについてはあまり深く論考して来なかったのだが、実はこれは、要求開発に限らず情報システム開発やその他の分野での手法や方法論などいろんなところで共通するものではないかと考えるに至った。逆に言えば、私の頭の中では、この3つをハブとして要求開発・Scrum・PF・SSM・CMMIなどいろんなものが繋がってきているとも言える。

次回以降、この3つのTについてさらに掘り下げていくかもしれないし、いかないかもしれない。あくまで気が向いた時に書いていくこととする。