いま何を議論しているか
関連サブプロジェクト間での会議や、全体での戦略会議で話が噛み合ってないのを時々見かける。
いろいろ要因は考えられるが、スコープや範囲に対する認識のズレもその一つであろう。
(1)関係性や制約条件、あるいはトータルでのコストや効果などを考える上での広義のスコープ
(2)責任と権限を持って遂行する範囲を定義した狭義のスコープ
(3)戦略的・効率的にコトを進めるために焦点をあてるフォーカス
それぞれが勝手にこの「スコープの定義」を捉らえ、それに基づいて議論する「ズレ」だけでなく、以下のような症例もよく見られる。
・(2)の範囲ではないからといって(1)の議論をしない、切り捨てる。
・(3)から入っていつのまにかそれが全てになっている。
…などなど。
この(1)〜(3)をきちんと議論の中で使い分け、フェーズや状況に合わせて、それらの間を行ったりきたりしながら推進されることが、プロジェクトの健全化には重要である。