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猫のいる風景

二週間ぶりに我が家に帰ったら、子猫がいた。数年前から、アメリカンショートヘア(♂)を飼ってはいたのだが、今回、私を出迎えたのは、メインクーン(♀)の生後1ヶ月半くらいの子猫。留守の間にペットショップで衝動買いしてきたらしい。

それに触発されたわけではないが、本屋で動物写真家の岩合光昭さんの書いた「ネコを撮る」(朝日新書)という本を買ってきて読んだ。

その中から、心に残った部分を2つほど引用させていただく。

◆ネコを探す嗅覚 ~ 皮膚感覚を持とう

身体感覚を呼び覚ます。これも難しく考えてはいけない。その第一歩として、朝起きたら窓を開けて、風がどちらから吹いているのかを確かめる、そんなことを習慣にする。その風向きで、「今日はちょっと湿り気があるから蒸し暑くなるな」といった予測はできる。空はどうなのか、気温はどうなのか、自分で判断する。そういうトレーニングが、皮膚感覚を育てるのだ。朝起きてテレビの天気予報で確認するだけでは身体に何も育たない。

※おっしゃるとおり。でもすっかり忘れていたその感覚。ネコは、ずっとそうして暮らしているのだ。

◆色気ある世界

ネコがボンネットの上を歩いて、ネコの足跡がついたと怒るヒトがいる。ネコの足跡がついたら今日の一日は楽しくなる、なんだか愉快だなと思わないと、ネコと、ひいてはすべての生き物との共存は難しい。

ヒトの暮らし方、考え方によって生まれる色気がある。元々、自然界が持っている色気というものがある。それをなぜ人間の都合で壊すのか。色気を踏まえた視点を持って生活をしていると、おのずとそれが写真に反映されているはずだと信じている。

※まさに!こういう視点を持っているから、岩合さんの写真はこんなに素敵なんだな。

ネコおよび写真といった身近なところから、忘れていたものを思い出すことができた気がする。