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Darwin's Nightmare

先週の「不都合な真実」に続いてのドキュメンタリー映画鑑賞。今回は「ダーウィンの悪夢」を観た。

舞台はタンザニアビクトリア湖。そこに放たれた肉食魚ナイルパーチは、食用の白身魚としてヨーロッパや日本に輸出されて一部の人間を潤す半面、湖の豊かな生態系を破壊していく。と同時にグローバリゼーションに巻き込まれた現地の住民は相変わらず経済的貧困に喘ぐ。また、皮肉にも、白身魚をヨーロッパに運ぶための飛行機は、アフリカに武器や弾薬を輸送する役割も果たしているという。

う〜ん、何だろう。

結局、作品の中ではいろいろな「断面」が切り取られ、提示されてくるが、それらをつなぎあわせても決して本当の問題は見えて来ないんだろうと思う。この映画に描かれている世界の外側の人間の営み・経済の仕組みと、全体としての関係性の中にこそ根源的な問題があるように思えてならない。