リーダーと般若心経
あとできちんとエントリーしようとは思うが、今週買った本について簡単に書いておく。
◆「リーダーシップの旅―見えないものを見る」(野田 智義・金井 壽宏【著】 光文社新書)
「リーダーシップ」はなぜ心に響かないのか…という序章から始まる本書は、いくつかの点で従来の「リーダー論」とは一線を画し、なかなかあなどれない一冊だ。旅になぞらえつつ、リーダーシップはプロセスであり結果であるという論旨は、私にとっては非常に納得感があるものだった。また、いろんなところでリーダー待望論が挙がってくる昨今、「会社のためのリーダー」という矛盾について述べた章などは、みなさんにも是非読んでいただきたい。
まだ1/4くらい残っているので、読了後にあらためて感想を書いてみたい。
◆「現代語訳 般若心経」(玄侑 宗久 【著】 ちくま新書)
こちらは未読。脳科学や認知心理学などと併せて語られることが増えてきた(ように感じる)般若心経をあらためてきちんと読んでみようと…。
実は、私は脳科学や認知心理学なども好きなのだが、一方で、全ては脳内のニューロンの発火であるとか、人間の知覚する世界は脳によって組み立てられたもので…とかいうのを読むと、自分という存在がわからなくなってしまうのである。これは、映画「マトリックス」の世界観の気持ち悪さに通じる怖さでもある。
この本がそのあたりにどのようなヒントを与えてくれるか?楽しみにしながら読むことにする。