Always All Ways Archive

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Social Commerce Psychology of Shopping

2011年は、とりあえず日本でのFacebook元年的な感じだったのでしょうかね。 2012年の新年の挨拶も、Facebook上でのやりとりが一番活発だったような気がしています。 さて、そんな感じで私の関心領域であるITやマーケティングにおいても、2011年はSocial、ソーシャルと騒がれていた一年でもあったようです。そしてその流れは2012年にも続いていくでしょう。私の狭い観測範囲の中だけですが、気になった記事をブックマーク代わりにFacebookにもペタペタと貼付けてきていましたが、年末のまとめや2012年以降の予測・展望記事もSocialを絡めたものが多かったように思います。 12月の記事からいくつか例を挙げておくと、 - 8 Social Media Trends for 2012 - The State of Social Media Marketing 2011 - 2012 - Prediction 2012: Rise of the Social Global App といったあたりが、正面からSocial Mediaについてのものですね。 そんな中で我々ITに関わるものとしては、ますます、人間の思考と行動に対する洞察を深めていかなければなりません。そしてそれを自らが生み出すサービスやシステムのアーキテクチャやUXに反映させていく力が求められているのかもしれません。その中で、既存のSocialプラットフォームとどう連携していくか、自前で何を作っていくかの「切り分けと連携のセンス」をもっともっと磨いていくことが必要です。 とは言え、最初からあれこれ難しいことを考えてもしょうがない。いや、むしろ、「人間の思考と行動に対する洞察」って、突き詰めていくとより普遍的でシンプルな考え方に行き当たるのではないかとの仮説も持っています。そんな中でヒントになるかもしれないものを一つ、ここで紹介しておきます。これは、消費者の購買行動の心理学をinfographicsとしてまとめた記事です。 Social Commerce Psychology [INFOGRAPHIC] Social Commerce Psychology of Shoppers

Business Analysis in Agile Life-Cycles

先日のThe Agile Extension to the BABOK Guideの紹介エントリ([IT] BABOK(アジャイル拡張)の歩き方)では、意識的に第2章を飛ばしていたのですが、ここで改めて、簡単に抜粋してまとめておきます。

第2章で書かれていることは、BABOKの読者層向けのScrum/XP/Kanbanといったアジャイル開発の方法論やフレームワークについての簡単な説明と、そのライフサイクルの中でのBusiness Analysisの位置づけについてです。

ここでは、アジャイル開発のライフサイクルにおけるBusiness Analysisの位置づけについてどのようなことが書かれているかをざっくりとご紹介します。(結構端折って紹介しますので、ご興味があればご自身でちゃんと原文にあたってみることをおすすめします。)

【ScrumにおけるBusiness Analysis】

Scrumにおいて、Business Analysisの出る幕は3つあると述べています。

1. プロダクト・バックログの作成および保守における"Enterprise Analysis"

2. 各スプリントの後の"Solution Assessment and Validation"(プロダクト・バックログへのフィードバック)

3. 各スプリントの中での"Requirement Analysis"(Just-in-time Requirement Gathering)

【XPにおけるBusiness Analysis】

XPでは基本的に、どのフィーチャーが最も価値があるかわかっている少人数の顧客がいるということを前提にしており、そこではBAのアクティビティについては明示的に示されていません。

しかしながら、特に大規模な開発において、フィーチャーの価値について顧客の中で明確なビジョンが描けていない場合などには、ステークホルダーに働きかけて共通認識を作り上げるためのファシリテータ役として、Business Analystの役割がクローズアップされます。Business Analystは、ストーリーマッピングなどの手法を使ってこのプロセスに貢献することができます。

また、トラディショナルなXPではユーザ自身がユーザストーリーを記述し、それを管理しますが、この部分についてもBAがうまく関係者の合意をとったり最大の価値を生み出すためのブローカーやフィルターとしての役割が期待されます。

【KanbanにおけるBusiness Analysis】

KanbanにおけるBusiness Analysisは、他のアクティビティと同様にライフサイクルを通じて継続的に実施されることになります。キューにある仕事の優先順位づけおよびその保守などにBusiness Analysisのテクニックが活用されます。

ま、要するにアジャイルと言えども、BAは必要であるし、それぞれのライフサイクルに応じてそれに適した参画・貢献の仕方がありますよね、という話だと思います。

2011年のライブ参戦まとめ

今年も残すところあと3週間ちょっとということで、ライブ参戦のまとめをしてみよう。 過去をふりかえると、2007年がここ数年でライブ最多参戦で月1回以上のペースで行けていた(Hoobastank, Lostprophets, コジカナツル w/ Char, Red Hot Chili Peppers, Christina Aguilera (2 days), J-WAVE Live, Dreams Come True Wonderland 2007, 足立久美 club PANGAEA, 上原ひろみ(Hiromi's Sonicbloom), あとなんだっけ?小さいのいろいろ)ような気がするがその後停滞。 今年は心機一転、また4年に1度のWonderland Yearでもあることだし頑張ってみようかと思っていたのだけれど、あれこれあってぼちぼちな感じ。後半になってちょっとまたライブ熱が盛り上がってきたかな?というところなので、来年に向けての決意もこめてここで一年のまとめ。 【EXPERIENCE PRS in Japan 2011】(2011.3.5 @渋谷DUO Music Exchange) http://www.prsguitars.jp/experience/ これはライブというか、PRS社のイベント。 お目当ては、マーティ・フリードマンとか足立久美とか。 Paul Reed Smith本人が来日して、豪華ゲストミュージシャン多数。 シークレット・ゲストとして、Orianthiも来場・演奏して、1500円でお得なイベントでした。 2012年もやるのかな? 【Live is Life! チャリティー・イベント】 (2011.7.10 @恵比寿アートカフェ) 大好きなソプラノ歌手のイリスさんを中心としたチャリティー・イベント。 イベントの様子はイリスさんのブログへ。 http://ameblo.jp/irismuse39/entry-10950202022.html ap bank fes '11】 (2011.7.18 @つま恋) Bank Band / RHYMESTER / My Little Lover / Chara / Cocco / KAN / 加藤登紀子 / 小田和正 / the pillows / Mr.Children Dreams Come True Wonderland 2011】 (2011.9.17&18 @味の素スタジアム) これは、もう言うまでもない4年に1度の移動遊園地! 【多田誠司(sax)×妹尾美穂(p) DUO】 (2011.11.30 @池袋 Apple Jump) 岡山出身のピアニスト妹尾美穂さんのライブに初参戦。 DUOということでトリオ編成とはまた違った趣のライブで、多田さんのサックスとフルートも素敵でした。 セットリストはこんな感じ↓ 《1st Stage》 1. East of the Sun 2. The Odd Couple 3. Song of Silence 4. A Nitingale sang in Berkley Square 5. Amethyst 6. Armando's Rumba 《2nd Stage》 1. Squeeze Me 2. Bright Cherry Blossoms 3. Evening Glow 4. Autumn Leaves 5. *Ki-Ra-Ri* 《Encore》 1. Take the "A" Train 妹尾美穂さんのオフィシャルHPは、こちらです↓ ピアニスト妹尾美穂公式サイト 「mihopower」 全国各地でのツアーも予定されていますので、ライブ情報は要チェック! 1stオリジナルアルバムも絶賛発売中です☆
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【Jacky Terrasson Trio】 (2011.12.6 @Cotton Club) Jacky Terrasson (p), Burniss Travis (b), Jamire Williams (ds) このトリオのことは全く知らなかったのですが、上記の妹尾美穂さんのオススメとあれば行かねばなるまい!ということで行ってきました。結果としては、これが今年のライブで一番のヒットかな? 凄い演奏でした。まだ聴いたことのない人は一度聴いてみることをオススメ♪ The World of Jacky Terrasson さて、今年はあと何回ライブに行けるか!? 【2011.12.29追記】 その後、年内に行けたライブは以下の通り: - 12/13(@関内 Tenderly):妹尾美穂(p)、片山勝義(b)、飯田さつき(vo)、琴音(vo)、彩木香里(vo) - 12/18(@学芸大学 珈琲美学):島裕介トランペットコミュニティVol.6…島裕介(tp)、Koo(tp)、織田祐亮(tp)、妹尾美穂(p) - 12/28(@目黒 東京倶楽部):妹尾美穂TRIO…妹尾美穂(p)、鳥越啓介(b)、藤井学(ds)

PRIMING KANBAN

InfoQで、Jesper Boeg氏のミニブック"PRIMING KANBAN"が無料でダウンロード公開されています。 http://www.infoq.com/minibooks/priming-kanban-jesper-boeg 全部で80ページほどのまさにミニブックですが、Kanbanを導入してフローを最適化するための10のステップについてやさしく解説しています。 ここでは、その内容についてちょちょいと簡単にご紹介しておきます。 【Kanbanって何?】 この中で、Boeg氏は、Kanbanとは以下の原則にフォーカスを当てたチェンジマネジメント手法であると説明しています。
仕事を可視化する(Visualize Work) WIPを制限する(Limit Work-In-Progress) 方針を明示する(Make Policies Explicit) フローを計測し管理する(Measure and Manage Flow) 改善の機会を特定する(Identify Improvement Opportunities)
【Kanbanに関する神話】 また、いくつかのKanbanに関する神話(根拠の薄い社会的通念)を挙げ、それらについて実際はどうなのか?を解説しています。
- Kanbanは、オペレーションや保守など小規模で画一化された仕事を行うチームにだけ適している - KanbanとScrumは正反対のものである - Kanbanには計画/コミットされたイテレーションを強調しないため、パーキンソンの法則の餌食になる - Kanbanチームはタイムボックスを使わない - Kanbanチームは見積もりをしない - KanbanはScrum/XP/Crystal/FDD等より優れている
ここら辺の説明だけでも、読んでおく価値があると思います。 【Kanban導入の10のステップ】 そして、本題となる10のステップは、以下の通り。それぞれについて図解入りで詳しくやさしく解説されています。
Step 1: Visualize your workflow Step 2: Limit Work in Progress (WIP) Step 3: Set Up Quality Assurance Policies and Make Them Explicit Step 4: Adjust Cadences Step 5: Measure Flow Step 6: Prioritize Step 7: Identify Classes of Service Step 8: Manage Flow Step 9: Establish Service Level Agreements (SLA) Step 10: Focus on Continuous Improvement

BABOK(アジャイル拡張)の歩き方

IIBAから、"The Agile Extension to the BABOK Guide" (November 2011 Draft for Public Review)が公開されています。 昨年8月に公開された24ページのドラフトから120ページに大増量でそこそこ読み応えがありますが、ざっくり以下の2つの視点で全体を捉えて、あとは興味のあるテクニックのところからつまみ食い(つまみ読み)すればよかろう、という感じで勝手に整理してみました。 (注1) ドラフト版なので、上のリンクはそのうち無効になると思います。 (注2) 以下はChapter3とChapter4のざっくり把握になりますが、それとは別にChapter2(アジャイル開発のライフサイクルにおけるビジネスアナリシスの位置づけとかが、Scrum/XP/Kanbanあたりを例に18ページで簡単にまとめられている)は、きちんと読むことをお勧めします。 Agile Extensionで示されているテクニックとBABOKの知識エリア(KA)のマッピング これは、既に本体のBABOKの枠組み(知識エリアの構造)を知っている人向けです。本当は知識エリア→タスク→テクニックという形で間にタスクが入っているのですが、面倒なのでそこを端折って、各知識エリアで使われるテクニックをざっと書き出しました。これで、アジャイルっぽいテクニックがBABOKの知識エリアのどこで使われるかがざっくりとわかると思います。 知識エリア1:ビジネスアナリシスの計画と監視
Backlog Management Planning Workshop Real Options Retrospectives Collaborative Games Personas Value Stream Mapping
知識エリア2:引き出し
Personas User Story Behaviour Driven Development Collaborative Games Light Weight Documentation Acceptance and Evaluation Criteria Definition
知識エリア3:要求管理とコミュニケーション
Backlog Management Story Mapping Acceptance and Evaluation Criteria Definition Story Decomposition Planning Workshop
知識エリア4:エンタープライズ・アナリシス
Business Capability Analysis Collaborative Games Purpose Alignment Model Story Decomposition Story Mapping Kano Analysis Real Options
知識エリア5:要求分析
Backlog Management Kano Analysis Planning Workshop Story Decomposition Story Mapping Behaviour Driven Development Storyboarding User Story
知識エリア6:ソリューションの評価と妥当性確認
Real Options Story Decomposition User Story Business Capability Analysis Value Stream Mapping
アジャイルビジネスアナリシスの7つの原則とそこで使われるテクニックのマッピング アジャイルビジネスアナリシスの7つの原則は、2つの枠組みに分類できます。 【DISCOVERY】
See The Whole Think as a Customer Analyze to Determine What is Valuable
【DELIVERY】
Get Real Using Examples Understand What is Doable Stimulate Collaboration & Continuous Improvement Avoid Waste
それぞれの原則とテクニックのマッピングは以下の通りとなります。Chapter4ではそれらのテクニックひとつひとつについて説明されていますので、気になるところから眺めてみればよいと思います。(Chapter3の最後には、BABOK本体で記述されているテクニックと上記の7つの原則のマッピング表もついていますので、ご興味のある方はどうぞ。) 1. See The Whole
Business Capability Analysis Personas Value Stream Mapping
2. Think as a Customer
Story Decomposition Story Elaboration Story Mapping User Story Storyboarding
3. Analyze to Determine What is Valuable
Backlog Management Business Value Definition Kano Analysis MoSCoW Prioritization Purpose Alignment Model
4. Get Real Using Examples
Behaviour Driven Development
5. Understand What is Doable
Estimation Planning Workshop Real Options
6. Stimulate Collaboration & Continuous Improvement
Collaborative Games Retrospectives
7. Avoid Waste
Lightweight Documentation

Agile Tour Osaka 2011の思い出

昨年に続いて2回目のAgile Tour Osakaが無事に終了しました。 さまざまなセッションを通じての学びや感想などもそれなりにありますが、まずは、現時点で公開可能な動画やプレゼンテーション資料などをまとめて貼付けておきます。今後の追加分については、随時アップしていくつもりです。 まず、各セッションの内容に入る前にAgile Tourの創設者兼会長であるフランスのPatrice Petit氏からのメッセージを紹介しておきます。これは、できれば今回のオープニングで細谷さんから紹介していただきたかったのですが、手違いで間に合わなかったものです。本人の許可を得て、ここに全文を原文のまま引用します。
Dear AgileTourOsaka's participants, This year, you could have follow AgileTour in Sydney, Quito of Ecuador, Merida of Venezuelia, Rio de Janeiro of Brazil and Paris of France, for example, but you preferred to come in Osaka. Well, I congratulate you because in a burst very green, know that many people, including me, envy you. This year, AgileTour is not a year like any other for us, the organizers of the tour. We choiced the Japan’s colors in our World map, all cities are represented by a red dot and Japan island is in full red with a white dot for the city of Osaka. So it is not without emotion that I write this letter. With these 10 years, - - The agile taught us how we should manage our project delays - - The Agile allowed us to build big success from amount of a small success, - - The Agile allowed us to obtain a better control of the chaos of our complex projects with simplicity, - - The Agile allowed us to inject more humanity in our businesses, But the Agile did not taught us how to control the chaoticity of the Nature. However the Agile enabled to unite us, to link together several cities in the world and to achieve together a common action: the Mass Communication… This consists to make an event in the same period of time… together.. All Agile people. This year, for the first time in the history of AgileTour, many cities have also unified them to achieve a common action in the interest of another city. Obviously I hope the local organizers tell you what it talks about. And while we are at the other end of the world, today don't forget that theirs others cities are closed to you and think highly of you. Have an eXcellent day at AgileTourOsaka! Thank you to all local organizers that you made and make for your city, your country and your profession. « Amicalement », Patrice Petit == Chairman and Founder of AgileTour President of Agile Worl University and Univercity
セッション1: アジャイル開発の普及を阻むものを受け止め、乗り越えよう (オージス総研/藤井拓氏) セッション2: チームの自律性を発現する仕組み作り ~ ThoughtWorks Studios を使ったアジャイル開発のすすめ ~ (テクノロジックアート/設楽秀輔氏) セッション3: 関係者に理解してもらえるアジャイル開発にむけて ~採択されたアジャイル開発の学術論文から説明のパターンをさぐる (静岡大学 情報学部 / 奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 /森崎修司氏) セッション4: アジャイル開発と組織 (株式会社アイ・シー・アイ チーフテクニカルオフィサー/アジャイルコーチ /吉羽龍太郎氏) ワークショップ: Head First インセプションデッキ ~頭とからだで覚えるデッキ作りの基本~ (永和システムマネジメント/西村直人氏 feat. スクラム道) LT大会

AgileにおけるBusiness Analyst

思うところあって、AgileなチームやプロジェクトにおけるBA(Business Analyst)の役割やBAがProduct Ownerになり得るかなどをパラパラと調べてみました。その時に参照したWeb上の各種リソースから、面白かったものをいくつかピックアップしてここにリンクを貼っておきます。 【プレゼンテーションスライド】 【PDFホワイトペーパー/記事】 "The Agile Business Analyst" http://www.agiledad.com/Documents/BAWhitepaperJune.pdf "How Business Analysts fit into an Agile development team" http://www.allankelly.net/static/writing/overload/BAAgileRole.pdf 【その他の記事】 "Rethinking the Role of Business Analysts: Towards Agile Business Analysts?" http://www.agilemodeling.com/essays/businessAnalysts.htm "Traditional vs. Agile: The Future is Hybrid" http://www.bridging-the-gap.com/traditional-vs-agile-the-future-is-hybrid/ "How Agile is Influencing the Traditional Business Analyst Role Part 2" http://ebgconsulting.com/blog/how-agile-is-influencing-the-traditional-business-analyst-role-part-2/ "BA Role in an Agile Environment" http://anisans.com/blog/?p=76